ジムへ向かって歩きながら、雑念が生じてくる。しかし、それをも楽しむ。
ジム入りすると、入口に最も近いサンドバッグで練習していた人から、あいさつをされ、こちらも年始のあいさつと稽古報告。隣のサンドバッグで練習している人にも、あいさつ。すると、その隣のサンドバッグ、さらにはジムの奥にいた人も寄ってきてくれて、囲まれる形で、あいさつと経過報告をさせていただいた。練習前に、人気者になったような気分を味わうことができる。実にありがたい。
スーブ1ラウンド、マッ2ラウンド、ヤーンカウ1ラウンド。
皆がスパーを始めたので、バンテージを巻き、マウスピースをつけて、スパーへ臨もうとしたら、チャーン先生から呼んでいただき、ミット2ラウンド。前回までは、テッが浅かったが、今回は膝入れができ、重心を軸足に乗せないようにしたら、重くなった感じがした。
ミットを終えて、いよいよスパー。
最初の相手がフェイント巧者。このくらい強い相手と復帰戦ができるのは理想的だ。
相手は、すでに数ラウンドを行っていて、エンジン全開。速いジャブが矢継ぎ早に飛んでくるが、すべて右手で止め、同じ手で返しができる。
ボディへのマッノークが決まり、かかと着地からの攻撃を試してみると、通じない。こんな強敵に、こだわった動きをしていてはいけない。すぐに自分を解放し、相手の動きに反応しながら、マットロンサーイで攻めると、開き気味になっていると自覚した。
マッンガサーイを出すと、直後にマットロンサーイへ無意識に変化し、決まる。新しい武器が生まれた。
相手の攻撃が当たる場面はあるが、腕のガード、あるいはわずかに距離をはずしていて、ダメージはまったくない。そこから、すぐに返しを出す。少なくても引き分けには持ち込めた。
軽量級の人と2ラウンド。ボディを右、左、と攻めてきて、序盤は見てしまったが、それでも距離をはずしている。返しも出る。ワイクーで骨盤前傾をする動きを試すこともでき、新たな境地に入れた。
相対軸の人と1ラウンド。変化に富んだ攻撃がくるが、それに付き合わず崩していく。相手の攻撃をかわしながら、返しにつなぐことができた。
サンドバッグで、骨盤前傾のマッノーク1ラウンド、骨盤前傾からテンカウ1ラウンド。
ワイクー動作2ラウンドで復元。
緊迫した攻防に富んだスパーやミット練習などはもちろん、皆との交流も楽しく、最高の気分で終了し、ジムを後にすることができた。