写真は、パンフレットの掲載ページです。
東邦出版さんの広告を同じページに掲載していただけました。
ウィラサクレックジム本部(三ノ輪)にて、計量。
私の試合は契約体重が61キロ。
通常体重が56キロの身としては、減量は必要ないのだが、周囲の選手は皆、減量して臨むので、それに少し
でも付き合うのが礼儀だろうと、カーボカットのみ行って臨んだ。
<体重は55.5キロに落ちていた>
計量会場は、書籍やDVDの撮影をした2階で行われ、選手や関係者でごった返している。
計量はメインから始まるので、入口付近で気長に待つ。
のんびり待っていたが、進行は意外に速く、計量を終えた選手は次々に退出していくので、計りの近くへ移
動。
対戦相手の新海選手が座っていて、挨拶。
ほどなくして順番がきて、新海選手から計量して59.5キロ。
私は…、計量担当の方が「かなり軽い」と焦っている。
「何キロくらいですか?」と尋ねられ、「56キロくらいです」と答えると、それに近い重りを設定してくれ
て、55.5キロ。
契約体重は61キロなので、3月7日以来、体重を測っていなかったが、ここまで落ちていたとは意外だった
。
全選手が一発でパスして計量を終え、当日の注意事項が説明されて終了。
<グローブは16オンス!>
終了後、新海選手から「グローブは何オンスですか?」と聞かれる。
当然のごとく「6オンスです」と答えると、彼はかなりうろたえた様子で「16オンスって聞いてますけど」
と言って会長室へ向かう。
そこまでグローブハンデをつける必要もあるまい、むしろ、相手も6オンスだって構わない。
そう思いながら私もついていき、ウィラサクレック会長の答えを聞くと…
ふたりとも16オンス
だっと。
「怪我をしないようにね」とのことだが、実質体重が4キロ差、試合時間は3分が2分になり、ついにはグ
ローブが16オンスか!
笑顔で聞きながらも、心は困惑する。
しかし、すぐに気持ちを取り直し、16オンスでも倒せるように戦うだけのこと、と割り切った。
正しい身体操作さえできていれば、グローブの重さは、さして大きな要素ではない。
むしろ、グローブの重さを利用して浮上や落下につなぐ攻撃をすれば良い。
実験場という新たな意味合いも生じてきた。