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    ダサコーン戦で、またしてもムエタイの強さを身をもって思い知らされる

    テッサーイをジャップされ、私の身体が宙を舞います。この試合を最も象徴する場面でした


    私のテッサーは、ことごとく不発


    試合前のリングチェックでは、4月に対戦したゴンナパー氏(右)、これから対戦するダサコーン氏がミット打ちを行いました


     上野公園噴水広場には、タイ料理の屋台が多数居並び、そのゲート近くに、リングの設置が、ほぼ完了している。
     ウィラサクレック会長に挨拶、先生方にも挨拶をし、公園内の状況把握をしてから、受付と計量。
     計量後に栄養補給をして、試合に備える。
     11時に試合が開始され、試合が進んでいく中、リングに近い、人のいない場所でウォームアップ。
     息を上げるほどには動かずに、いざ試合へ。
     ティープやマットロンクワーで探りを入れるのは、序盤だけにして、早々に主武器のテッサーイで攻撃。しかし、ことごとくジャップされて転がされる。右肩からリングへ落とされて、ダメージが大きい。
     ダサコーン氏は、回転の速いマッを多用してきて翻弄にかかるが、連続してはもらうことなく防御しながら反撃。しかし、その反撃も、ほとんどかわされる。
     テッサーイからのマットロンサーイ、いきなりの拗歩腎突きなどは、何度かダサコーン氏の顔面をとらえることができるが、それだけにダサコーン氏の攻撃が強化されたような気がする。
     2ラウンド目の後半は、相手のテッに必ず返しのテッを出していったが、これらもかわされてしまい、ヒットの場面がないままに試合終了。
     デンサヤーム先生とのスパーで、何とかなる、いい勝負ができる、という手ごたえを得ていたが、完封されてしまった。
     4月のゴンナパー戦に続いて、またしてもムエタイの強さを身をもって思い知らされた。
     今回の反省点を胸に、明日から引き続き練習だ。
    | 試合 | 20:07 | - | - | - | - | ↑TOP
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      7月30日(日)上野公園でダウサコン・ラジャサクレック氏と対戦!

      ダウサコン・ラジャサクレック氏


       ジムでのタイ人先生との会話。
       先生「30日の上野公園来る?」
       私「応援に行きます」
       先生「ゲーオと試合する?」
       私「はい!」(きっぱり)
       先生「ゲーオはギャラが高いからダメだよ(笑)。ダウサコンとやりなさい」
       私「は?」
       先生「55キロで体重が合うから、おもしろいよ。ゴンナパーは大きすぎて、おもしろくない」
       …といった感じで話が進み、急遽、試合が決定しました。

      7月30日(日)11時開始(アマチュア大会の開始時間なので、私の試合は全体の最後、恐らく13時くらいです)
      上野公園噴水広場『タイフード&ビアフェスティバル』内の特設リングにて

       私と体重の合う階級は、ムエタイで層の厚いクラス。
       かみ合う試合となるか? それとも、ゴンナパー戦のように一方的な展開となるか?
       皆さんのご来場をお待ちしております!
      | 試合 | 17:26 | - | - | - | - | ↑TOP
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        ゴンナパー戦でムエタイのそびえ立つ壁を再認識させられる

        リングから離れた木陰でアップ


        日比谷公園はタイの雰囲気

         M−ONEアマチュア大会に参加する(といっても、相手はゴンナパー・ウィラサクレック氏)ため、日比谷公園へ。
         千代田線のA14出口から地上に出ると、すぐ公園入口「日比谷門」があり、中に入ると、タイ料理やタイ雑貨の出店が並んでいる。
         これだけでもう満足した気分だ。
         噴水の横では、ジムでコーチをしている方々が一所懸命リングの設営中。
         ウィラサクレック会長と奥さんに挨拶をし、受付場所の確認をしてから、少し離れたベンチに座って、おにぎりで腹ごしらえ。
         少し休んでから、受付が開始されるのを見計らい、近くへ移動。
         受付に並ぶ選手の列が少なくなったところで受付。
         参加賞として、タイ屋台の食券をいただいた(ただし「アルコールは不可」と記されていて少し寂しい気もする)。
         体重は、服を着たまま計り、58.3キロ。着衣なら、こんなものか。


        試合開始まで待機

         試合開始まで、公園内をうろついていると、応援に来てくれた方々と次々に会って、挨拶。
         陽明門の方々と、野外公会堂の左側にある石段に陣取り、基地とする。
         試合が開始され、進行がどのような具合かを確認。
         前半戦の間は、ただ待機。
         休憩が入り、バナナで栄養補給。
         着替えは公園内のトイレで行う。
         都心の名高き日比谷公園ながら、利用者は少ないようで、トイレですんなり着替えができた。


        アップ

         石段基地に戻り、アップとして内発動のスクワット各種。
         これで、かなり心拍数が上がり、身体を温めるアップとしては十分。
         さらに、各技を反復して身体をほぐしていく。
         前半戦でジャッジを務めていたゴンナパー氏が、着替えのために小走りでトイレへ向かっていくのが見える。
         後半戦が始まり、試合の進行に合わせ、ファールカップとバンテージを着用。
         ここからはもう、ほとんど動くことなく、リングサイドへ移動して待機。



        テッサーイ(左ミドル)で攻めるが…


        マッタワットクワー(右フック)でボディをえぐられ


        テッタンサーイ(左ロー)へ。一発で効いた!


        テッサーイにマットロンクワーサーイ(左ストレート)のきれいなカウンター。これがあるから、なかなか蹴れない


        私のテッサーイが入ると…


        すかさず返しが飛んでくる


        両手を伸ばす防御のポン。しかし、その間をかいくぐってのマッンガ(アッパー)。これも効いた


        左ロー一発で効いた!

         18試合目に予定されていたが、1試合くり上がり、17試合目に私の名前が呼ばれる。
         セコンドの巨椋氏たちは18試合目だと思っていたようだが、少し開始が早まっても、私自身には何の動揺もない。
         モンコン着用もワイクーもなく、リングインしてレフェリーの注意を聞き、コーナーに戻ってマウスピースを着け、ゴング。
         ゴンナパー氏も右前構え。
         互いにティープクワーの探りで始まるが、ゴンナパー氏のティープが大きく入ってきて、私はロープへ吹っ飛ばされる。
         山田編集長の作戦どおり、とにかくロッサーイ・テッサーイで攻撃するが、右肘が壁となって突破できない。
         マッタワットクワー(右フック)でボディを打たれて左テッタン(ローキック)。珍しくもないコンビネーションで、こんなものをもらわない、もらっても効かない、という自信があったが、絶妙のタイミングと角度で決まり、一発で効いた。
         以後、右大腿のダメージによって、腰を落とす落下ができなくなり、蹴りに行くとマッのカウンター、ロープに詰められたらカウ、マッンガなどをヒットされる。
         試合時間は3分3ラウンドの予定だったが、2分で終了。ダメージを鑑みて、主催者が急遽、時間を変更してくれたのだろう。


        ゴンナパー氏のテッサーイがヒット!


        サウスポーには右の蹴り、とテックワーを放つが、ポジショニングでかわされる


        マットロン(ストレート)の交錯から、ゴンナパー氏は浮上


        下がりながらのテッサーイを放つ高等テクニック


        テッサーイを楽々とドゥン(スウェイ)でかわすゴンナパー氏


        奥足まで根こそぎ刈られて宙に舞う


        「特別勝利者賞」

         第2ラウンドも、ローやアッパーを浴び、足払いでリングに叩きつけられる。
         テッサーイで攻めると、すかさず同じ技が返ってくる。
         2分間が終了し、試合も終了。
         試合が始まったら、2分2ラウンドになっていた。
         「3ラウンドやりたい」という気持ちは消え、「命拾いした」というのが正直な感想だった。
         もう1ラウンド続けていたら、殺されていた、と本気で思ったほどだ。
         終了後のアナウンスでは私の年齢ゆえの称賛を受け「特別勝利者賞」まで宣告していただけたのは、嬉しくもあり、恥ずかしい気もした。
         翌日には、山田編集長に動画を見てもらい「左ミドルが出ていた。足が止まっていない。予想していたほど、ボコボコにされなかった。3月の試合より動きが良かった」との評価をいただけたのは、救いになった。


        特別勝利者賞をいただきました


        試合後に最高のビール!

         リングを下りてからは、応援に来てくれた陽明門の皆さん、ムエタイ仲間の皆さんに挨拶。
         試合が終わった後、ビールが飲めないほどのダメージは負わない!という目標は達成でき、着替える前にビールをごちそうになり、最高の味わいを満喫できた。
         このような、すばらしい貴重な体験を用意・実現してくださったウィラサクレック・ウォンパサー会長と山田英司編集長、大会を主催・運営してくださったウィラサクレック・ジムの方々、応援に駆けつけてくださった方々、ありがとうございました。
         この場を借りて深く御礼申し上げます。
         そして、今から、次の段階へ向かって歩み始めます。
        | 試合 | 20:10 | - | - | - | - | ↑TOP
        0
          最終話(第10話) 起爆剤

          パノントワレック氏が書いてくれたメモ。たいへんありがたい

           勝利の喜びを選手ともども存分に味わい、かみしめる。
           怪我はまったくない。
           私としては、選手が無傷で帰ってくれたことが、最大の名誉でもある。
           「ハイキックでKO勝ち!」という満点の結果には至らなかったが、「絶対に怪我をしない、特に頭部へのダメージを受けないことを前提に試合ができ、しかも勝つ!」ことを目指し、いずれも実現することができた。
           技の出し方、スピード、角度、攻防の組み立てなど、反省点と課題は山積みだが、試合当日は一切触れず、ひたすら祝福に徹した。
           試合から時間が経ち、試合映像を見たりして、試合内容を客観的に、そして冷静に振り返ることができるようになり、藤枝さん本人も、今後の課題を強く自覚しているようだ。
           NEXTのトレーナーであるパノントワレック氏は、試合の動画を見て、ムエタイで重要な動作を書き出した上で指導をしてくれているという。
           今回の勝利は、単に結果としての勝利に留まらず、トレーナーの方々をはじめ周囲の人たちに「もっと強くなってほしい」という思いを呼び起こさせる起爆剤にもなったのではないか。
           山積みしている反省点と課題に正面から取り組み、少しずつでいいから克服し、昨日の自分より少しでも強く、良くなってほしい、と私自身も己の課題に取り組みながら、強く願うばかりである。

          (終)
          | 試合 | 18:31 | - | - | - | - | ↑TOP
          0
            第9話 試合
             選手入場。
             リングインしてコールを受け、レフェリーの注意を受けてからコーナーに戻ってモンコンをはずし、マウスピースとヘッドギアを装着。
             出すべき技をもう一度口頭で手短に伝え、いざゴング!
             少し見合う時間が多いが、予定通りポンしながらのティープから。
             序盤は届かないものの、徐々に届き始める。
             やはり相手はマックワー(右のパンチ)が多い。
             多いといっても、攻撃数はこちらの方が上だ。
             試合で計算外の事態はつきものだが、藤枝さんがどうしてもマックワーを出してしまう。
             そこは、私が「ポンしてティープサーイ!」と叫んで修正させるしかない。
             約40秒くらいのところから、テッサーイの段階に入る。
             ここで腕にダメージを与えたいが、膝の動きが足りず、腕に当たらない。
             しかし、脇腹に少しずつ当たり始めているのは、結果としては幸いだ。
             1分を過ぎると、また右の攻撃が出てきて、左と半々くらいになってくるが、右のマッもテッも浅いながらも当たっている。
             これで、手数だけでなくヒット数も確実に上回った。
             第1ラウンド終了。
             かなり疲労した表情で戻ってきたので、今の感じでいい、第2ラウンドは、テッサーイを中心に、しかし、まずはポンしながらティープから入るように、と指示。
             呼吸の乱れを、システマ呼吸で整える。
             1分のインターバルで十分に回復できた。
             第2ラウンド。
             序盤はテッサーイが出るが、第1ラウンドより、右の攻撃の比重が高まってしまった。
             しかし、ヒット率も高くなってきている。
             マットロンが正面から相手を何度かとらえ、ヘッドギアがずれて中断すること2度。
             ヘッドギアがずれることは、マッが当たっている証拠。
             これで手技のポイントも上回ったことを確信する。
             ラスト20秒では、「テッサーイ10発蹴れ!」と指示。
             この20秒で10発出せれば、ヒットしようがしまいが、判定に確実に好影響する。
             必死で10発出してくれるだろうと思っていたが、3発程度に終わってしまったのは残念。
             試合終了。
             ここで勝利を確信し、余裕の態度で帰り支度を始める。
             試合終了時に勝利を確信できたのは、いつ以来だろう。
             私がファイティングアーツのワンマッチで勝ったとき以来か。
             だとしたら、もう20年ぶりとなる。
             それ以後は、自分の試合でも仲間の試合でも、試合終了直後の勝利確信はなかっただけに、これだ!これが勝利の醍醐味だ!と酔うような喜びに浸った。
             判定は青、藤枝さん。
             確信はしていたものの、それが現実になると喜びは一層で、これまでの過程を振り返りながら、涙が出そうになるのを、がんばってこらえることがむしろきつかった。
            | 試合 | 18:21 | - | - | - | - | ↑TOP
            0
              第7話 断食
               契約体重が48.5キロで、いちおうその数字まで落としてはいたのだが、49キロになることも多く、48.5から49を往復、というのが現状だった。
               そこで、48キロより落として47キロ台とするように指示。
               47キロ台なら、体重オーバーを心配することなく、安心して生活できる。
               しかし、なかなか48キロを切れない。
               そこで、断食をすすめた。
               選手が食事を制限して体重を抑えているのだから、私としても好き放題に飲み食いしていては失礼だろう、とジムのキャンペーンという機会も重なって、33時間の断食と、それに続く4日の減食(野菜とヨーグルト程度を摂取)を行い、体重は57キロから、53キロ台に落ちていたので、まだまだ落ちるものなのだな、と自信をもって断食をすすめたのだ。
               断食の成果は如実に顕れ、しっかり47キロ台に落ちる。
               ところが、断食明けの日に、唐揚げ弁当を摂ってしまったと耳にし、断食後に摂るべき食事についての指示がなかったことに気づく。
               断食して体重が減るのは、内蔵の中にある物質が排出されたためであり、脂肪が燃焼し始めるのは、翌日以降からだ。
               断食の翌日という大事な時期に脂質の高い食品を摂ってしまっては、体は脂肪を燃焼させる態勢になってくれない。
               この件に加え、夜中の食事、砂糖の入った食品摂取など、藤枝さんが体重を落とせない理由が、食生活の実態を通して明らかになり、その後のアドバイスに役立つ要因にはなった。
               結果的に、体重は48キロ以下にとどまり、試合当日の朝も47キロ台と安心の数字で迎えることができたのである。
              | 試合 | 17:12 | - | - | - | - | ↑TOP
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                第8話 地獄のアップで控え室を修羅場に
                 試合当日の朝は体重47キロ台で、余裕のスタート。
                 13時に行われた計量を無事通過して栄養補給し、試合直前の準備に入る。
                 全体の開始が15時。
                 藤枝さんの試合は3試合目。
                 各試合とも2分2ラウンド、インターバル1分なので、3試合目だと、開始時間の予測がつきやすい。
                 15時15分で、誤差は最大でも5分だろう。
                 そこから計算して、1時間前の14時15分に1回目のアップを行う。このアップで息を上げておき、いったん休んで、試合開始15分前くらいから、また動き始める、という流れだ。
                 私は14時10分に、開場直前であわただしい雰囲気の中、クラミツムエタイジムの蔵満会長を訪ねてあいさつをし、選手控え室へ移動。
                 選手のほとんどはクラミツムエタイジム所属なので、控え室の中は和やかな雰囲気だった。
                 この場を地獄のアップで修羅場にするぞ!という気持ちで、中へ入るやすぐにミットを持ち、藤枝さんのアップに入る。
                 対戦相手の選手が近くにいて、藤枝さんは動きが遠慮ぎみになっているので、相手選手に「これから、試合でやることを全部ミットでやりますから、よく見て対策を練ってください」と余裕の発言をしてから、試合で使う技を次々にミットで行う。
                 息を上げることが目的だったが、あまり疲れないようで、これではアップにならないか、と思われたが、攻撃の威力は以前より増している感じがあり、動いても疲れないのだと、いい方に解釈して、10分程度でアップは終了。
                 服装はアップ用と試合用の両方を用意させておいたのだが、あまり汗をかかず、着替える必要がなかった。
                 ここからは座って休むが、時間は見る見るうちに過ぎ、14時50分近くから、レッグガードなどの装着を始め、試合直前に装着するマウスピースや飲料などの準備も平行して進める。
                 藤枝さんの友人・知人が次々に現れて話しかけてくるので、集中を妨げないよう、できるだけ話しかけようにしてもらう。
                 装着準備が完了して、リングのあるフロアへ移動。ここでちょうど15時。
                 開会が宣言されて、第1試合が開始。その間、グローブを装着して、試合を想定した動きを続ける。
                 第1試合、第2試合とも、判定決着で、第3試合は15時20分開始。最大と想定していた誤差の5分であった。
                | 試合 | 17:12 | - | - | - | - | ↑TOP
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                  第6話 通信教育
                   藤枝さんは、NEXTでムエタイを週に5回、加えて週に1度は空手を練習している。
                   私はNEXTの会員ではないので、一緒に練習しながらアドバイスをする、という形はとれない。
                   NEXTに体験入会させていただき実地で動きを見て、スパーを行い、癖や問題点を把握した。
                   それ以後は、私の作った練習課程を続けてもらい、練習中に撮影した動画を見て改善点などを指摘する、というサイクルで練習を続けていくしかなかった。
                   インターネットという「通信」を使って指摘などをするのだから、正に「通信教育」である。
                   私が送った指摘は、かなりの量になったが、参考までに、ここで一部を公開しておく。
                   藤枝さんだけに限った内容ではなく、技の基本的な要点なので、参考になるところは大きいはずだ。

                   (以下、試合に向けての練習初期に出した指示を原文のまま)
                  ティープ

                   後ろ足の寄り足をせずに、スムーズに左足で蹴れているところは、とてもいいと思います。
                   ただ、修正すべき点がありますから、以下、列挙していきます。

                  ・上半身
                   両腕とも、肘をもっと外に向けて上げます。
                   いわゆる「脇の空いた」形を作ることが大切です。
                   肘が外を向く形を作ることによって、パンチの侵入を防ぎます。
                   左肩をあごにつけて、左腕はあごの高さまで上げます(現在より、もっと高い位置です)。
                   右腕は、左腕よりも、もっと肘を曲げ(約90度)、右手の甲を額の前におきます。
                   参考として、お手本の写真を添付します。

                  ・下半身
                   蹴り足は、つま先を45度斜めにします(空手の前蹴りと足刀の中間)。(この形も、お手本の写真を送ります)
                   中足で「蹴る」のではなく、足の裏全体で踏みつけるイメージで出します。
                   理想は、足の裏全体で当たり、そこから足首を伸ばして中足が腹の中へ入っていくことです(これは実は効くんです!)。
                   実際には、相手が逃げたりするので、足の裏を当てて足首を伸ばす動きをすると、中足が当たることになりますが、それはあくまで結果で、最初から中足で蹴ろうとしないことが大切です。
                   中足で「蹴ろう」とすると、指や足首に力が入り脱力した動きができず表面だけ弾くような、結局、効かない攻撃になってしまうわけです。
                   また、膝の動きだけを使った「スナップ蹴り」になり、この蹴り方は軌道が下から半円を描くので、相手の膝に当たりやすく、蹴った指を傷めてしまいがちです。

                  (つづく)
                  | 試合 | 18:07 | - | - | - | - | ↑TOP
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                    第5話 フィニッシュはハイキックでKO勝ち!
                     士心館館長の林悦道先生は、私にとって古流喧嘩術の師であり、これまでに著作を3作、DVDを2作、世に出し、それらのいずれにも取材・編集・制作に携わらせていただいた。
                     林先生が喧嘩術を学んだ喧嘩師は、こう教えてくれたという。
                     「何をやりたいか、まず決めてしまえ」
                     結末を明確に設定していれば、実現のための手段や準備がおのずと明らかになる。
                     これは、喧嘩に限らず、事業の計画など、社会全般に通じることだ。
                     試合もまた然り。
                     選手が、この試合をどういうものにしたいか?明確な展望がなければ、練習の内容や練習への取り組みは曖昧なものになってしまう。
                     藤枝さんに、この試合を何で決めたいか?尋ねてみた。
                     答えは…
                     「ハイキックで倒したい」
                     であった。
                     何と遠大で難しい決め手だろう。
                     しかし、そんなことは無理、と言ってしまったら、本人から可能性の芽を摘み去り、私にとっても自らの限界を露呈することになる。
                     私の挑戦でもあるのだ、絶対に否定はしないぞ。
                     「はい、ハイキックで倒しましょう」と答え、試合の結果は、ハイキックによるKO勝ち、を目標にした。
                     相手との身体的相関関係や、試合に向けての技術体系から実現可能な線で考慮し、ハイキックで倒すために2つの方法を選択した。
                     第1の方法は、テッサーイでダメージを与えてのテッスーンサーイ(左ハイキック)。
                     テッサーイで相手の腕にダメージを与えることができれば、相手は前かがみになる。
                     また中段へテッがくるだろうと懸命に防御を固めることになるから、蹴り足の角度を少し変えてテッスーン(ハイキック)へ変化させると、顔面に蹴りが入りやすくなり、KOにつながる。
                     これは、中山猛夫氏が行っていた、中段から上段へのつなぎで倒す、すでに確立された有名なセオリーだ。
                     もうひとつ、右の攻撃を解禁して倒す方法も準備することにした。
                     左足を左斜め前に踏み込み、相手の両腕ガードの間から、スナップを利かせ右足の甲であごを蹴り上げる。
                     左前構えの相手に右のハイキックを入れるには、これも定石的な方法で、私もこの流れでテッスーンクワーを当てることが多い。
                     ハイキックでKO勝ちというフィニッシュを実現させるため、最終の手段は、上記の2つとした。
                     試合の展開は、1ラウンドの2分を4つに分ける。

                     ヽ始〜40秒:ポンしながらのティープサーイを一定のリズムで出し続けて相手の動きを止める
                     41秒〜1分20秒:ポンからテッサーイでダメージを与える
                     1分21秒〜1分40秒:ハイキックも交えて中段上段の攻撃をすべて繰り出し、KOを狙う
                     ぅ薀好20秒:攻撃をテッサーイのみに絞っての連打

                     ハイキックで決めるという「第1希望」を実現するのはの段階で、もしそこでKOできなければ、残り時間の20秒でとにかく手数とラッシュで攻めきり判定を勝ち取る。
                     こうして出すべき攻撃と時間もすべて決めて、それらを前提にして練習すべき内容を決定し、シャドー、サンドバッグ、ミットで仕上げていくことにした。
                    (つづく)
                    | 試合 | 18:02 | - | - | - | - | ↑TOP
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                      第4話 左の足技だけで攻める
                       戦法は、こうだ。
                       ポン(両手差し封じ)しながらのティープサーイ(リードレッグである左足裏での押さえ)を定期的に放って相手の出鼻を封じる。
                       試合の経過に連れて互いの距離が近づいてくるので、そこからはポンしてテッサーイ(左ミドル)を放ち相手の両腕をつぶす。
                       右の攻撃、特にマッ(パンチ)を出してしまうと、相手もマッで応戦し、9割がたは殴り合いにもつれ込んでしまう。
                       この展開は絶対に避けねばならない。
                       軽い打撃が連続して顔面に当たっていれば、確実に脳細胞が死んでいく。
                       その数は驚異的だ。
                       ヘッドギアは、表面的な傷の防止にはなるが、脳へのダメージは防ぎきれない。
                       マッ、特に右は絶対に出さないように厳禁し、ティープとテッの足技だけに攻撃を絞った。
                       ポンで顔面を確実に守りながら、前足のティープサーイ。
                       相手が右で攻撃してくるなら、マッでもテッでも、必ず上体が正面を向く瞬間が生じる。
                       ティープを出し続けていれば、そこへカウンターで当たる確率が高くなる。
                       カウンターでなくても、自分から先に出す形で当たってもいいし、当たらなくても、常に自分が先に動くことにより、主導権を掌握して空間を支配することができる。
                       試合が進めば、自ずと両者の距離は縮まるので、そうしたら、ポンを守りではなく崩しの積極策に変え、そからテッサーイ。
                       当初はスイッチしてテッサーイを出すようにしていたが、右足を前に踏み込む方がやりやすそうだったので、ポンしながら右足を踏み込み、左足をリアレッグとして、より強力なテッサーイを放てるように修正した。
                      | 試合 | 16:02 | - | - | - | - | ↑TOP
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