古式ムエタイ団体演武の練習会。
リングインして、基本から対人へと至り、リングアウトするまで全体の流れを通して行い、問題点などを確認・修正。
床がクッションのきいたマットなので、対人練習を中心に行う。
向き合って接近するまでの歩法、決め技に至るまでの攻防、倒し方・倒れ方、倒れてからの起き上がり、元の位置への戻りなど、入念に行う。特にテッチェンに対するバンは、トニー・ジャー氏のDVDを徹底的に見て、実際のスピードで蹴っても互いに怪我をしない方法を取り入れたので、思い切った動きを自信をもって見せることができるだろう。
試合形式のエキシビジョンも意思統一がさらに進み、攻防の流れを「次はこうですね」といった感じで確認することなく、自然に行うことができるようになる。技の強度も高めた。明日が本番でもいいくらいだが、もう少しストーリーを練らせてもらおう。
古式ムエタイもムエタイも、倒れる動きが多く、クッションのあるマットとはえい、激しく落ちるので、ダメージが大きい。右肘と右膝をかなり打撲した。打撃によるダメージでなく、床にやられたというのは、恥ずかしいような気もする。
床と同様に、壁がまた大敵。相手のティープで吹っ飛ばされたら、ドアの細い枠に腰から激突してしまった。このダメージが最も大きい。
今、林悦道先生のケンカ術を本にしている最中で、ケンカ術で最も有効な技に「壁打ち技」と「床打ち技」がある。頭では理解していたのだが、ムエタイの演武の練習により実際に身をもって壁や床の「強さ」を味わうことにより、壁打ち技と床打ち技の真の有効性を心身ともに理解することができた。