実に7ヶ月ぶりの加圧トレーニングに臨む。ほんの少しの恐れ、しかし、それすらも楽しもう、という心境だ。
腕の圧は260。7ヶ月を空けているが、圧は変えない。
ダンベルカール30回、30回、12回、10回。上腕二頭筋は、この期間、さまざまな方法で、今までで最も真剣に取り組んできただけに自信はあった。1セット目は、しっかり集中して効かせながらも、乳酸の大量分泌もはかる。しかし、2セット目から、左の崩れが出始める。前回までは崩れることなく反動を使わずにできていたのに、こうしたところに後退が顕れてしまうのか。20回を越えると、反動利用でやっと30回に至る。しかし、3セット目は1回もできる気がしない。「10回を目指しましょう」と先生に促され、どうにか始めるが、左はアンダーグリップを保てず、サムアップと化し、前腕や腰まで使ったチートカール。10回を越えるが、12回どまり。4セット目も、サムアップチートカールのまま、何とか10回。加圧トレーニングを始めて以来、最もみっともない姿をさらすことになってしまい、敗北感でいっぱいだ。
すぐさまキネシスマシーンでプレスダウン(6キロ)に入る。もう腕が動かない、という感覚で始めたが、二頭筋が効かなくなった分、次第に三頭筋へ集中できるようになり、30回、30回、25回、25回。最初のセットでは肩が上がってしまったが、2セット目からは肩の位置を下げ、三角筋をできるだけ関与させず三頭筋への集中を維持することができた。カールでの失態を払拭だ。
キネシスマシーンでベントロー8キロ30回3セット。これも、腕に力が入らない分、広背筋に集中することができた。
最後の難関プッシュアップ。1セット目は、可動範囲・スピードとも、完全に行うことができ、30回。2セット目も30回できたが、「可動域が狭くなりました」の指摘を受け、3セット目は回数が減ってもいいから、可動域を完全に行うことを目指し、20回あたりからトップで力を逃がさねばならなかったが、可動域を完全にしながら30回に至る。我ながら、良くやった!
クランチも、この期間、さらに工夫をこらして集中できるようにしたきた経験を活かし、上部への集中、下部からの流れなど完全な内容で30回3セット。
カールでは大きな敗北感を味わったが、その後で挽回でき、むしろ勝利感が強い。
脚の圧も260。
キネシスマシーンでフロントランジ10キロ30回3セット。左膝に少し痛み。しかし、着地を丁寧に行うと、痛みは出ない。
キネシスマシーンでスクワット10キロ30回3セット。ランジで十分に乳酸が分泌されて疲労感たっぷりだが、常に大腿四頭筋の形状を意識しながら集中することができた。
カーフレイズ30回2セット。これは、通常のトレーニングが最も活きた。最大の可動域で集中し、30回を行っても余力がある。以後は、ダンベルを持って行うことを提案してみようか?
ヒップリフト20回3セット。腰、臀部、ハムストリングスの広範囲だが、すべてに集中できる。下半身はすべて出来が良かった。
最初のカールだけは厳しい内容となったが、以後は急速に調子が上がり、前回に劣らず充実した内容で終えることができた。問題のカールについても、先生からは、30回を2セット行って乳酸を大量に出し、その時点でオールアウトできたところから、さらに2セット動いたことは、回数をこなすよりも効果が高い、とほめてもらえたのは、ありがたかった。
この7ヶ月間、ウェイトトレーニングによって体成分は向上していたゆえ、
・加圧トレーニングを再開しなくても伸びていけるのではないか?
・加圧トレーニングが貯金となって、成長を促進してるのではないか?
といった考えが錯綜していた。自分の身体だけに、加圧トレーニングの先生に相談したとしても、絶対的な答えは出せない。
今回の加圧トレーニングによって、今後、どのような成果があるかは、わからない。
ただ、あの状態で動き続け、鍛錬部位に集中を維持できたことで、大きな達成感と勝利感を味わっていることは確かだ。計画性がなく、刹那的に思われるかも知れないが、後先あまり考えず、今この充実感を満喫すればいい。そんな結論に至っている。